ゲル化、乳化に用いられる食品添加物「カルボキシメチルセルロース」

カルボキシメチルセルロース(CMC)は増粘剤やゲル化剤、乳化安定剤として用いられる食品添加物です。

食品添加物の他にも、化粧品、医薬品、工業等にも用いられ、糊料、保護コロイド剤として使われます。

食品添加物として用いられるものは、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC-Na)とカルボキシメチルセルロースカルシウム(CMC-Ca)の2つがあります。





 

カルボキシメチルセルロースの役割

カルボキシメチルセルロースは、セルロースがブドウ糖と重合したものです。

カルボキシメチルセルロースナトリウムは増粘剤、乳化安定剤として、アイスクリームやヨーグルト、ババロア、タレ等に用いられます。

その安定性を用いて、空気の泡や脂肪の粒子を安定化させます。

これには、金属イオンと反応してゲル化する性質をもちいることで安定化を図れるのです。

カルボキシメチルセルロースを使う事によって保存性が利くようになり、低脂肪食品を製造出来、製造コストの節減を図ることが出来ます。

カルボキシメチルセルロースカルシウムは、固形調味料や焼き菓子の成形に用いられ、商品が崩れないように安定させる働きがあります。

その為、カルボキシメチルセルロースカルシウムは、カルボキシメチルセルロースナトリウムと違い。増粘剤や乳化を安定させる働きはありません。

 

安全性は?

カルボキシメチルセルロースは、セルロースがブドウ糖と重合したものだから、安全性は高いと言われています。

その一方で、腸内環境悪化や肥満が見られるとの声もあります。

これらの原因は、必ずしもカルボキシメチルセルロースが原因とは言い切れないため、身体の不調を呈する場合は、該当する食品の摂取を控えておくと良いでしょう。

 
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