ナマコに秘められた癌細胞攻撃作用「フロンドシドA」

ナマコには抗癌作用があることが明らかになっています。

ナマコは見た目がグロテスクであり、ヌルヌルしているようなコリコリした食感が苦手という人は少なくないでしょう。

これは、ナマコに含まれる「フロンドシドA」が癌細胞を攻撃する働きがあると言われています。

中国ではナマコは漢方薬として使われているのです。




 

癌細胞を90%ほど死滅させる

ナマコに含まれるフロンドシドAは、癌細胞を死滅させる成分であることが知られるようになっています。

その癌とは、肺癌、前立腺癌、乳癌、皮膚癌、大腸癌、肝臓癌の癌細胞に有効的と言われています。

その中でもフロンドシドAは、乳癌細胞のうち95%、肝臓癌のうち95%、皮膚癌のうち90%、肺癌のうち88%を死滅させているとのことです。

これにはフロンドシドAが、免疫システムに関わる細胞の活性化、癌細胞の増殖の阻止、癌細胞の死滅という働きがあるとされています。

 

白血病にも有効

癌の治療法の1つに「温熱療法」があります。

温熱療法は癌細胞が41℃あたりで死滅し始め、42.5℃以上で完全に死滅するという熱に弱い性質を利用して行います。

適応する部位は、腹部、胸部、四肢、頭頸部、体表、深部に渡り、消化器系、泌尿器系、乳癌、婦人科系等、多様な癌に適応し、副作用がないというメリットがあります。

しかし、白血病の場合は温熱療法が適応しません。

ところが、フロンドシドAは急性白血病の治療に有用性がある可能性があることが発見されています。

参照…フロンドシドAは急性白血病における従来の治療薬の効果を増強する

 

副作用がない

栄養療法の一番の利点は副作用がなく、傷みを伴わないことです。

現在、米国ではフロンドシドAがサプリメントとして治療に用いられています。

今後、どのような動きが見られるかは分かりません。

ただ、普段からジャンクフード中心の食生活を送り、暴飲暴食をしたところで抗癌作用のある成分を摂っても、その作用の足を引っ張るだけです。

普段から食生活を正し、運動や休養、ストレスケアを行うことが、病状の改善の近道となるでしょう。

 
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