付け合わせのイメージが強いパセリは、非常に栄養価の高い食品です。
パセリには、ビタミンA、βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸、ビオチン、葉酸、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、クロロフィル、食物繊維、アピオール、アピイン等が含まれます。
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パセリの健康効果
パセリには次のような健康効果に期待があります。
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抗酸化作用
パセリには、ビタミンA、βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、クロロフィルといった抗酸化成分が含まれます。
抗酸化作用によって脳血管疾患、心疾患、癌、老化を予防することに期待があります。
美肌効果
パセリには美肌効果に関連する栄養成分が豊富に含まれます。
ビタミンA、ナイアシン、ビタミンC、鉄分は、コラーゲン生成に関与します。
ビタミンAには細胞を若返らせたり、エラスチンの合成をサポートする働きがあります。
ビタミンB2は髪や爪を健やかに保つ働きがあります。
ビタミンCには一度出来てしまったシミやそばかすを目立たなくする働きがあります。
また、抗酸化作用は紫外線から肌のダメージから守り、シミやしわを予防します。
パセリには食物繊維やクロロフィル、マグネシウムによる排便促進効果があることから、腸内環境改善によって美肌効果が得られることに期待があります。
三大栄養素の代謝
ビタミンB群やマグネシウムは三大栄養素の代謝に関わります。
エネルギーが代謝されるときにビタミンB群やマグネシウムが補酵素として利用されると、解糖系とクエン酸回路が正常に機能し、疲労を抑制しながら糖や脂肪を燃焼します。
ビタミンB6は蛋白質の代謝に関与し、筋蛋白の合成は皮膚の形成、神経伝達物質の生成等に関与します。
デトックス作用
パセリには食物繊維が含まれ、善玉菌の餌となります。
クロロフィル、マグネシウムには強いデトックス作用があり、有害物質や重金属を排泄させます。
マグネシウムは水分と一緒に摂ると、腸管内の頑固な老廃物に水分を含ませて、排泄を促します。
貧血予防
パセリには赤血球の材料となる鉄分と、赤血球の核酸の材料となる葉酸、鉄の吸収を促進するビタミンCが含まれます。
骨形成
パセリには骨や歯の材料となるカルシウム、カルシウムを骨や歯に定着させるマグネシウムが含まれます。
ビタミンKには骨形成を促す働きや、コラーゲンを骨に沈着させる働きがあります。
パセリにはコラーゲン生成に関わるビタミンA、ナイアシン、ビタミンC、鉄分が含まれています。
その為、骨形成をサポートすることに役立てると言えます。
リラックス
パセリに含まれるビタミンB1は、主に糖質の代謝に関わります。
糖質はビタミンB1と摂ることによって脳機能向上に働きかけ、怒りや鬱の感情のコントロールし、記憶力、学習力を高めます。
パセリにはセロトニン生成に関わる栄養成分が幾つか含まれます。
マグネシウムやカルシウム、ナイアシンには興奮抑制作用があり、マグネシウムはGABAの働きを持続させます。
ビタミンB群は、鬱状態や意欲低下の症状を緩和させます。
ビタミンCには抗ストレス効果があると言われます。
アピインによる芳香成分は精神的な症状に働きかけイライラを抑える、情緒不安定や精神の不安定を抑制、不眠症の改善、ノイローゼの症状軽減等に有効と言われます。
消臭作用
クロロフィルが持つデトックス効果は、悪臭分子を分解する働きがあることから消臭効果を発揮します。
アピオールには腸内細菌の繁殖を抑え、食中毒を予防します。
アピオールには口臭を抑制する働きがあると言われます。
目を健康に保つ
パセリに豊富に含まれるビタミンAは光刺激反応において重要な役割を果たします。
アントシアニンと一緒に摂ることによって、光刺激反応が円滑に行われます。
また、ビタミンAは粘膜を強化させる働きもあることから、ドライアイから目を守ります。
ビタミンCには加齢性黄斑変性症の進行を遅らせたり、白内障を予防する働きがあると言われます。
止血作用
パセリにはビタミンKが含まれており、ビタミンKには血液凝固作用があります。
ビタミンKによる血液凝固作用は、怪我や鼻血等の出血の時に血液を凝固させて、出血過多にならないように働きかけます。
その為、大量出血による貧血から守ると言えます。
パセリの毒性
パセリは栄養価が高く、身体に有益に働きかけます。
しかし、アピオールの過剰摂取は消化器官をはじめ、肝臓や腎臓に害を及ぼす場合があります。
パセリは妊娠を止めるために用いられた歴史があると言われます。
常識的な量を摂っている限り差支えありませんんが、健康効果に期待して沢山食べることは控えておきましょう。
まとめ
パセリの健康効果についてまとめます。
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パセリは栄養価が高いですが、その代わり毒性もあります。
あくまでも香味野菜して補助的に摂取しましょう。