バターナッツ・スクワッシュとは南瓜の一種であり、冬南瓜に分類されています。
バターナッツ・スクワッシュはひょうたん型の形をしており、果皮は黄褐色、果肉は水気ああるという特徴があり、重さは0.5~1kg位、長さは20~30cm程あります。
バターナッツ・スクワッシュは上部が水っぽく、柿やメロンの食感がある一方、種の周りはねっとりとしてナッツのようなコクがあります。
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バターナッツ・スクワッシュの栄養
バターナッツ・スクワッシュにはビタミンA、ビタミンEといった抗酸化ビタミンが特に豊富に含まれ、このほかにもビタミンC、カリウム、マグネシウム、マンガン、食物繊維、βカロテンも含まれています。
バターナッツ・スクワッシュには以下のような健康効果に期待があります。
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抗酸化作用
バターナッツ・スクワッシュはビタミンA、C、Eが含まれていることから抗酸化作用に期待のある食品であることが言えます。
バターナッツ・スクワッシュにはβカロテンも含まれ、βカロテンの大部分は体内ではプロビタミンAに変換され、ビタミンAとしての役目を担います。
そしてビタミンEはビタミン類の中でも特に抗酸化作用の強いビタミンと言われています。
バターナッツ・スクワッシュはビタミンCも含まれ、体内ではビタミンEの再生を担い、ビタミンEが持っている抗酸化作用を引き出します。
循環器疾患予防
バターナッツ・スクワッシュには抗酸化作用があることから、血液中のコレステロールや中性脂肪を酸化から守り、血管壁がもろくなることを防ぐと言われます。
血管壁がもろくなると血管壁に傷が出来やすくなり、傷の修復がアテローム形成の原因となり、血管が硬くなって動脈硬化を起こしやすくなります。
更にアテローム形成は血管内を狭窄させてしまい、脳出血や心筋梗塞のリスクを高めてしまいます。
バターナッツ・スクワッシュには循環器疾患の予防に役立てる食材であることが言えます。
癌予防
活性酸素は体内にて細胞を酸化させてしまいます。
抗酸化作用は細胞の酸化を抑制することから、バターナッツ・スクワッシュには癌予防に役立てる食材であることが言えます。
老化防止
抗酸化作用には肌を紫外線から守ることによってシミやシワ、たるみを予防すると言われています。
その為、バターナッツ・スクワッシュは老化防止に役立つ食品であることが言えます。
目の健康維持
バターナッツ・スクワッシュにはビタミンAが含まれていることから、網膜細胞の保護や光刺激反応に関わります。
バターナッツ・スクワッシュから摂れるレチナールは植物性由来のビタミンAの為、過剰摂取障害による弊害はそれほど心配しなくても良いでしょう。
高血圧予防
バターナッツ・スクワッシュにはカリウムが含まれます。
カリウムはナトリウムともに電解質均衡を図り、細胞を正常に保ちます。血中ナトリウム濃度が高くなった場合、カリウムはナトリウムの排泄を促し、血圧を正常値に調整します。
ナトリウムの過剰な蓄積は浮腫みの原因となります。
ナトリウムの過剰摂取により喉が渇き、更に水分の過剰摂取によって浮腫みが起こってしまった場合、カリウムは体内に溜まったナトリウムを水分と一緒に排出する働きがあることから、浮腫みの改善効果に期待があります。
更に浮腫みを改善することによって全身の血行の流れが円滑になり、冷えや肩こりの解消効果にも期待があると言えます。
腸内環境改善
バターナッツ・スクワッシュには不溶性の食物繊維が含まれています。
食物繊維は善玉期の餌となり、善玉菌が増殖することによって腸内環境改善を図ることに期待があります。
また、水分をしっかり摂ることによって食物繊維が便のかさを増やすことに役立ち、更にマグネシウムが排便をスムーズにさせる働きがあることから、腸管内に溜まった老廃物や有害物質を排泄して、腸内環境を整えるとされます。
腸内環境が整うと下痢や便秘の改善の他に、太りやすい体質の改善、免疫力アップ、美容効果等に繋がると言われます。
軟骨の細胞形成
バターナッツ・スクワッシュに含まれるマンガンには脂肪代謝の補酵素として役立つと言われています。
また、カルシウムやリンと共に骨形成にも関わると言われます。
更にプロテオグリカンの合成に必要であるグリコシルトランスフェラーゼの酵素の構成成分であることから、軟骨の細胞形成に関わっていると言われています。
注意点
バターナッツ・スクワッシュを摂取する際は、以下に点に気を付けましょう。
腎機能低下
バターナッツ・スクワッシュがに含まれるカリウムは高血圧予防に良いと言われることから生活習慣病予防に良いイメージがありますが、腎不全が悪化している場合は摂取量を減らす必要がある成分です。
腎臓での排泄機能が正常に行われているのであれば問題ありませんが、腎機能悪化により腎不全が悪化すると腎臓からの排泄が殆どなくなります。
腎臓からの排泄量が少なくなると血中カリウム濃度が上がります。血中カリウム濃度が高い状態が続くと不整脈を起こしやすくなり、心不全のリスクが高まり最悪の場合には死に至ってしまいます。
その為、腎機能が悪化している場合にはカリウムの摂取量について注意を払う必要があります。
腸管トラブル
バターナッツ・スクワッシュには食物繊維が豊富な為、腸閉塞に罹っている場合も摂取量に配慮します。
腸閉塞によって腸管のつまりや狭窄が見られる場合、神経障害によって腸の動きが鈍くなっている症状が見られる時は過剰摂取に注意しましょう。
まとめ
バターナッツ・スクワッシュについてまとめます。
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バターナッツ・スクワッシュは南瓜の仲間ということで、その健康効果にも期待が大きいです。
レシピのバリエーションにはポタージュスープ、煮物、グラタン等があります。
また、ひょうたんのような形を活かして見た目を工夫してみても良いでしょう。