SDGsとは持続可能な開発目標を言い、「Sustainable Development Goals」の略語です。
2001年に策定されたMDGsを引継ぎ、2015年の国際サミットで2030年までに持続可能でより良い世界を実現させるために17の目標と目標を細分化した169のターゲットから構成されています。
これによって、売り上げの一部を社会貢献に活用するという方式から、本業を通じて社会貢献する動きにシフトチェンジしています。
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SDGsが掲げる目標及び日本栄養士会と厚生労働省の取り組み
SDGsの目標には次の項目が挙げられます。
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参照元…外務省
日本栄養士会での取り組み
厚生労働省では2021年6月30日にSDGsの達成に向けて、自然に健康になれる持続可能な食環境作りの推進に向けた産学官連携の在り方を示した報告書を公表しました。
この報告書は同年2月に発足した「自然に健康になれる持続可能な食環境作りの推進に向けた検討会」の成果物であるとの報告がなされています。
当報告書では「人々がより健康的な食生活を送れるよう、人々の食品へのアクセスと情報へのアクセスの両方を相互に関連させて整備していくもの」と定義しており、食品には、食材、料理、食事の3つのレベルがあるとされています。
日本栄養士会ではここから栄養課題として「食塩の過剰摂取」を優先事項に据え、「若年女性のやせ」「経済格差」にも取り組むこととしていることを示しています。
参照元…サステナブルで健康な食生活に関する 日本栄養士会の取組と今後の推進
厚生労働省からの提示
また、厚生労働省では「日本の栄養施策」において「SDGsの達成にはあらゆる形態の栄養不良への取り組みが不可欠であることを掲げています。
厚生労働省においては「飢餓をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」をはじめ、全ての目標達成に寄与することを述べています。
参照元…栄養サミット2020パンフレット
個人がより良い世界の実現を図るには?
日本栄養士会や厚生労働省が取り組むSDGsについて取り上げましたが、ここから取り上げられる貧困、飢餓、健康や福祉、環境問題、格差社会、資源問題などは栄養と深く絡んでいます。
これを個人で取り組むとなると、格差社会の是正や資源や環境問題の改善は困難かもしれません。
でも、ささなかな力でも実現に向けて動けるのではないのでしょうか。
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一人の力は弱いかもしれません。
しかし、世界や国がより良い世界の実現を提唱しても、国民一人一人が自覚して実践しない限り世の中は変わっていけないでしょう。
日本では、食料が豊富にも関わらず20~30代の若い女性のやせが問題となっています。
女性ホルモンのエストロゲンの分泌には皮下脂肪は欠かせません。
皮下脂肪を取りたい余りに無理にダイエットをして痩せすぎればホルモン代謝にも影響を及ぼし、妊娠や出産のトラブルにも繋がり、母子共々危険を伴います。
痩せすぎはそれだけではなく、サルコペニアフレイルのリスクを高めてしまいます。
まとめ
SDGsの実現を図るには一人一人の健康管理を図ることによって健康寿命を延伸し、人生を全うすることにも繋がります。
地球の環境改善に努めるのなら、ゴミを出来るだけ減らしたり環境汚染の予防に努めることを一人一人が実践することによって環境問題にも向き合えるのではないのでしょうか。
それには、地球(自然や天然資源、ライフラインなど)から与えられて生きていることを認識することが大切でしょう。
地球を大切にすると同時に人々を思い遣ることが、より良い世界を築く基盤になるのではないのでしょうか。