ハイリノール、ハイオレイックを選ぶのなら…ハイオレイックがお勧めの「紅花油」

紅花油は、紅花の種子から抽出されたオイルです。

紅花油はサフラワー油とも呼ばれ、癖がなく、オレイン酸やビタミンEが含まれています。

また、紅花は古くから漢方薬として用いられ、汚血を取り除いて血液を綺麗にしたり、皮膚の荒れを防ぐために用いられます。





 

紅花油の栄養

紅花油は大きく分けると、リノール酸を多く含む「ハイリノールタイプ」のものと、オレイン酸を多く含む「ハイオレイックタイプ」の2つに分けられます。

紅花油には、リノール酸、オレイン酸、ビタミンE、ビタミンKが含まれています。

紅花油には次の健康効果に期待があります。

  • 血糖値、血圧の上昇抑制
  • 血液中のHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす
  • 循環器疾患予防
  • 便通改善
  • 紫外線による肌トラブルの予防
  • 止血作用

 

血糖値、血圧の上昇抑制

リノール酸には血圧降下や血糖値の上昇を防ぐ働きがあります。

その為、糖尿病や高血圧を予防するのに良いと言えます。

しかし、リノール酸によるこのような健康効果は少量から摂取する限りのことです。

摂り過ぎは逆効果となります。

 

脂質異常症予防

リノール酸は適量を摂っている限り、血液中のLDLコレステロールを減らす働きがあります。

オレイン酸にも、血液中のHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす働きがあります。

このような働きがあることから、脂質異常症予防に良いと言えます。

脂質異常症予防するのであれば、リノール酸の過剰摂取を防ぐためにも、ハイオレイックタイプを選ぶと良いでしょう。

 

循環器疾患予防

先述の通り、紅花油に含まれるリノール酸、オレイン酸には、血液中のLDLコレステロールを減らして、HDLコレステロールを増やす働きがあります。

ビタミンEは、ビタミン類の中でも特に強い抗酸化作用があります。

ビタミンEの働きによって活性酸素の大量産生を抑制し、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールの酸化から守ります。

これによって血管が傷つくことを未然に防ぎます。

血管を健康に保つことによって、脳梗塞や心疾患等の循環器疾患の発症リスクを抑えます

 

便通改善

紅花油に含まれるオレイン酸には腸の蠕動運動を促す働きがあります。

また、腸管内での老廃物の排泄を円滑に行うようにサポートするため、便通改善にも期待があるのです。




 

肌トラブル予防

紅花油には抗酸化作用があることから、紫外線による肌のダメージを軽減し、シミやシワ、たるみが出来ることを防ぎます

また、オレイン酸による排便促進作用が腸内環境改善を図り、腸内環境が改善されることによって、肌トラブルが改善することに期待があります。

 

止血作用

紅花油にはビタミンKが含まれています。

ビタミンKによる血液凝固作用は、怪我等による傷口からの出血量を抑えるために血液の凝固を促進させ、大量出血に至らないようにします

 

紅花は薬用としても活用される

紅花は漢方薬として、汚れた血を綺麗にして月経痛等の婦人科系の症状を和らげることを目的に利用されてきました。

また、唇の荒れや口内炎による症状を改善する働きもあることから、塗り薬としても珍重されてきたとのことです。

 

注意点

紅花油を選ぶ時は、ハイオレイックタイプのものを選びます。

現在は食の欧米化によって揚げ物を食べることが多く、リノール酸をはじめとするオメガ6脂肪酸の過剰摂取が見られます。

オメガ6脂肪酸の過剰摂取は生活習慣病の原因になる上に、オメガ3脂肪酸との摂取比率バランスを崩す上に炎症体質を招いてしまいます。

また、油を選ぶ際も、低温圧搾法にて製造されてものを選びましょう。

溶媒抽出法で生成された油は、高温処理によってトランス化され、ヒドロキシノネナールが産生されている危険性があります。

 

まとめ

紅花油の健康効果についてまとめます。

  • 血糖値、血圧の上昇抑制
  • 血液中のHDLコレステロールを増やし、LDLコレステロールを減らす
  • 循環器疾患予防
  • 便通改善
  • 紫外線による肌トラブルの予防
  • 止血作用

紅花油を選ぶのであれば、生活習慣病や不飽和脂肪酸の摂取比率の観点から、ハイオレイックタイプのものを選びましょう。

また、胃腸に負担をかけにくいという点においても、ハイオレイックタイプの方が優れています。

 
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