カルダモンは、ショウガ科の複数の種子から作られる香辛料であり、亜熱帯地域に自生します。
カルダモンは主にカレー料理に用いられますが、肉の臭み消しやケーキ、コーヒーに使われています。
カルダモンは紀元前1000年以上前から、スパイスや生薬として利用されてきています。
香りが強いことから、「香りの王様」「スパイスの女王」とも呼ばれています。
Table of Contents
カルダモンに含まれる成分と健康効果
カルダモンの主成分はテルピニアセテートです。
この他に、1.8-シネオール、酢酸リナリル、リナロール等が含まれます。
消化促進
カルダモンの主成分であるテルピニアセテートは、胆汁の分泌を促す働きがあります。
胆汁は、蛋白質の分解と脂質の乳化によって栄養素の消化吸収を補助します。
その為、蛋白質の摂取や脂質の多い食品の摂取による腸への負担を軽減すると言えます。
デトックス
テルピニアセテートによって分泌が促される胆汁は、不要となったコレステロールやヘモグロビンを体外に排出します。
リラックス効果
カルダモンの香り成分である酢酸リナリルとリナロールは、交感神経を抑える上に、セロトニンの放出を促し、リラックス効果をもたらします。
質の良い睡眠が得られるとともに、リラックス効果によって血圧降下作用や不安を抑制する働きを享受することに期待があります。
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ルピニアセテートと1.8-シネオールには、緊張感を解く働きと疲労回復する働きがあるとのことです。
消臭作用
カルダモンに含まれるシネオールには、消臭作用があると言われます。
この成分が料理において動物性食品の臭み消しに活用されます。
また、においの強い食品やアルコールを摂取した時、口腔内や胃からのにおいを抑えます。
カルダモンは衣類の消臭スプレーとしても活用されています。
このようなことから、カルダモンには強い消臭効果があります。
注意点
カルダモンは過剰摂取すると、却って消化を阻害してしまう場合があります。
また、過剰摂取は流産の原因になるため、妊娠中は大量摂取しないように気を付けましょう。