ビタミンEの1000倍もの抗酸化作用を持つ「アスタキサンチン」

アスタキサンチンとは、自然界に幅広く分布しているカロテノイドの1種です。

カニやエビ、鮭に含まれる赤い色素で、同じようにカロテノイドの1種であるβカロテン含む人参やリコピンを含むトマト以上に抗酸化作用がある成分として注目が集められています。





 

アスタキサンチンの主な働き

アスタキサンチンは強い抗酸化作用で美容効果に期待があることから注目されています。

アスタキサンチンの抗酸化作用はビタミンCの約6000倍、コエンザイムQ10の約800倍、ビタミンEの約1000倍、βカロテンの約40倍と言われております。

抗酸化作用の強いアスタキサンチンには次のような効能に期待があります。

  • 美肌効果
  • 脳血管疾患予防
  • 癌予防
  • 循環器疾患予防
  • 肝機能維持
  • 生活習慣病予防
  • 眼精疲労抑制
  • 疲労回復
  • リラクゼーション効果

 

抗酸化作用

ビタミンEは細胞膜の内側で働き、βカロテンは細胞膜の中心部で働くというように、抗酸化物質は働く場所が限られていますが、アスタキサンチンは細胞膜の内側と外側の両方で働きかけながら活性酸素を除去できる特徴を持っています。

アスタキサンチンはこの抗酸化作用からアンチエイジングに良いとされています。

全身の老化防止に役立つ為、美容や健康面でのトラブルを予防する働きが期待されるのです。

美肌効果

アスタキサンチンには、加齢や紫外線などのダメージによる肌細胞の損傷にアプローチして肌に潤いを与えます。

紫外線を浴びると体内で活性酸素が沢山生成され、シミやそばかすの原因となります。

アスタキサンチンの活性酸素除去する働きが、メラニン色素の沈着を軽減することによって、紫外線からのダメージから守ってくれるのです。

そして、日々減少しているコラーゲンやエラスチンの生成をサポートする働きもあります。

これらの働きがアスタキサンチンの持つ美容効果であり、サプリメントや化粧品で活用されています。

脳血管疾患予防

アスタキサンチンは脳にも運搬されるので、脳内に発生した活性酸素に対しての効果があると言われています。

脳内は活性酸素が発生しやすいのですが、アスタキサンチンの抗酸化作用によって脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患の予防に期待が出来るでしょう。

その他抗酸化作用によるメリット

抗酸化作用は細胞の損傷から守ることから癌予防に期待があります。

また、血液中の中性脂肪やLDLコレステロールの酸化を抑制することから、動脈硬化や脂肪肝の予防にも役立ちます。

 

生活習慣病予防

アスタキサンチンには血管の傷を修復するアディポネクチンというホルモンの分泌を促進する作用があります。

アディポネクチンはインスリンの作用を高めるので糖尿病の予防に効果があると言われています。

また、血圧降下作用及び、血中悪玉コレステロールの酸化防止、善玉コレステロールの増加によるコレステロール値の改善作用があり、いずれもメタボリックシンドローム予防に良いとされています。

更に、インスリンの作用を高めることによって、インスリンが過剰に分泌されるのを防止するので、肥満を予防し、尚且つアスタキサンチンには脂肪燃焼を促す効果し、持久力もアップするので、健康的にダイエットに取り組むことが出来るようになります。

 

眼精疲労抑制

アスタキサンチンは抗酸化作用がある為、眼精疲労にも良いと言われています。目の周りに張り巡らされている毛様体筋は、水晶体の厚みを変えてピント調節しています。

目を酷使すると毛様体筋に疲れがたまり、ピント調節が上手くいかなくなり眼精疲労を引き起こしてしまいます。

アスタキサンチンの摂取により眼精疲労の改善に伴うピント調整機能が改善され、毛様体筋の疲れからきた肩こりや頭痛、吐き気の症状の改善にも期待されます。

 

疲労回復

アスタキサンチンには疲労回復を早める効果もあるとのことです。

エネルギー消費の際は炭水化物が優先的に使われますが、アスタキサンチンはエネルギー消費を脂肪に優先させる働きがあるので、炭水化物の利用を抑えると言われます。

これによって体内に疲労物質が蓄積するのを防ぎます




 

リラクゼーション効果

アスタキサンチンには自律神経をコントロールする働きもあります。

アスタキサンチンには交感神経を抑制し、副交感神経を優位にする働きがあります。副交感神経が優位になると脳がリラックスし、血行促進や疲労緩和の効果が期待できるのです。

 

1日あたりの目安摂取量及びアスタキサンチンを含む食品

アスタキサンチンには特に副作用があるという報告はありません。

1日あたりの摂取量目安は6~12㎎とされているそうです。

アスタキサンチンを含む食品は桜エビ、オキアミ、鮭、いくら、かにに含まれています。

甲殻類にアレルギーのある方はヘマトコッカス藻由来のサプリメントから摂るのが望ましいでしょう。

 

まとめ

アスタキサンチンの働きについてまとめます。

  • 美肌効果
  • 脳血管疾患予防
  • 癌予防
  • 循環器疾患予防
  • 肝機能維持
  • 生活習慣病予防
  • 眼精疲労抑制
  • 疲労回復
  • リラクゼーション効果

アスタキサンチンの強い抗酸化作用は美容効果をはじめ、様々な健康効果に期待があります。

自身の健康や美容に役立てるには、一つの栄養成分を摂ることよりも、複数の身体に良い食品を摂ることの方が手っ取り早いのです。

アスタキサンチンも健康をサポートする栄養成分の一つとして、食生活に取り入れてみましょう。

 
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