昔のお菓子は「和三盆」で甘味が付けられていた

和三盆は、四国地方東部で江戸時代から伝統的に造られている甘味料の一つです。

和三盆はさとうきびの中でも、竹糖と言われる糖類から使われ、伝統的な製造方法によって作られます。

この竹糖とは、古くから四国に存在しているイネ科の在来種です。

和三盆は黒糖のような風味を持ちつつ、粉砂糖のようなサラッとした食感があります。

竹糖から竹密が収穫できる時期は晩秋ぐらいに当たります。





 

和三盆が出来るまで

和三盆は次の工程で作られます。

  1. 竹糖の茎を絞って汁を取り出し、ここで得た糖を布に包み込んで重石を載せて密を抜く
  2. 1に水分を加えて包み込む
  3. 2の作業を砂糖が黄色くなるまで繰り返す
  4. 3を乾燥させてふるいにかける

 

和三盆の栄養

和三盆のカロリーは砂糖や黒糖と大きな違いはありません。

和三盆 甜菜糖 さとうきび(黒糖) 三温糖 上白糖
カロリー(kcal) 383 390 396 392 384
炭水化物(g) 99 97.5 98.8 98.7 99.2
GI値 65 65 99 108 109
オリゴ糖(mg) 0 5 0 0 0
ナトリウム(mg) 1 15-85 10-30 7 1
カリウム(mg) 140 5-65 142 13 2
カルシウム(mg) 27 10-35 6 0-1 1
マグネシウム(mg) 17 0-0.3 3-20 2 微量
リン(mg) 13 0-0.3 1.1 0 微量
鉄(mg) 0.7 0-0.3 0.15-0.45 0.1 微量
亜鉛(mg) 0.2 0.1 0 0 0

和三盆は栄養を摂るというよりは、和菓子を嗜好食品として、たまに楽しむ程度に摂るのが良いでしょう。

和三盆は非常に湿気に弱いため、出来るだけ早く使い切るようにしましょう。

 
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