オレアノール酸とは、ブドウの皮に付いている白い粉のような部分(ブルーム)に非常に多く含まれる成分です。
以前、ワインを製造する時に、このブドウの皮は廃棄処分され、その廃棄量は年間1万トンという量でした。
近年、ブドウの果皮に含まれるポリフェノール量が赤ワインの2~6倍含まれることが知られ、このブドウの果皮からワインパミスが抽出されます。
ポリフェノールが豊富に含まれていることによってワインパミスが注目されるようになり、このワインパミスにはオレアノール酸も含まれています。
Table of Contents
オレアノール酸の働き
オレアノール酸には次の働きがあると言われます。
|
循環器疾患予防
オレアノール酸はポリフェノールであることから抗酸化作用があると言われています。
オレアノール酸が心血管系疾患予防に良いと言われるのは、活性酸素によって血液中のコレステロールや中性脂肪の酸化を抑制し、酸化したコレステロールや中性脂肪によって血管が傷つけられるのを防ぐからだと言われています。
血管が傷つくと、その傷の部分を修復する為にアテロームが形成され、血管壁が厚くなり、厚くなった血管は硬化します。
また、アテローム形成によって血管が狭窄される為、血流が悪くなり、狭い血管をドロドロの血液が流れることによって梗塞を起こすことが危惧されます。
抗酸化作用には未然にこのような状態を防ぐ為、動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞等の循環器疾患予防に役立つと言われています。
抗癌作用
抗酸化作用には、活性酸素が体内にて細胞を酸化することを抑制する働きもあると言われます。
抗酸化作用は細胞の酸化を抑制することから、癌予防に役立てる食材であることが言えます。
その為、オレアノール酸には抗癌作用に期待があると言えるのです。
老化防止
抗酸化作用には肌を紫外線から守ることによってシミやシワ、たるみを予防すると言われています。
オレアノール酸の持つ抗酸化作用には紫外線から頭皮を守る働きがあると言われています。
紫外線から頭皮が守られることによって頭皮の炎症や皮脂の過剰分泌を抑えるとされています。
抗菌作用
オレアノール酸には抗菌作用、抗炎症作用があることが知られています。抗菌作用によって虫歯菌の増殖を抑えたり、病原菌や感染から守ることに期待があると言えるでしょう。
肝機能強化
オレアノール酸には肝臓にて重金属を解毒させる作用を促進すると言われています。
その為、肝機能強化に期待があることが言えます。
肥満予防
オレアノール酸には血糖値の上昇を抑制することが明らかになっています。
血糖値上昇を抑制することによって血糖コントロールを図り、糖尿病や脂質異常症、肥満予防に期待があるでしょう。
まとめ
オレアノール酸についてまとめます。
|
抗酸化作用というと赤ワインに含まれるポリフェノールが注目されやすいですが、白い粉っぽい部分であるオレアノール酸による健康効果もそれだけ大きいと言えます。