ジンセノサイドが興奮、鎮静をコントロールする「高麗人参」

高麗人参はウコギ科の多年草であり、中国東北部やロシア沿岸州にかけて自生している植物です。

高麗人参は中国や韓国の伝統医学で使用されてきた歴史があり、2000年以上に渡り、滋養強壮として珍重されてきました。

百草の王とも呼ばれ、スーパーアダプトゲンとして注目されています。




 

高齢人参に含まれる成分

調整人参に含まれる栄養素とは?

結論を言えば、サポニン、酸性多糖体、ペクチン、ヘミセルロース、アミノ酸、ビタミンB群、ビタミンC、カリウム、マグネシウム、鉄分、カルシウム、亜鉛、マンガン、銅が含まれ、少量ながら脂肪酸、植物ステロール、ポリアセレチン、アルカロイドが含まれています。

サポニンは含まれる食品によってそれぞれの効能を示し、高麗人参のサポニンは、ジンセノサイドによるものです。

高麗人参は粉末、エキス、サプリメントとして摂り入れるのが一般的です。

 

高麗人参の働き

高麗人参を摂り入れることで身体に一番影響を与える成分はジンセノサイドです。

抗酸化作用、肥満や生活習慣病予防、自律神経の調整、血流改善、免疫制御、神経細胞保護、抗腫瘍作用、筋肉修復、代謝促進、水分バランス調整、抗ストレス、抗腫瘍、骨形成が挙げあれます。

また、トリリノレイン(バイオジェニクスニクス)による美肌効果にも期待があります。




 

ジンセノサイドとは?

ジンセノサイドは、天然のステロイド構造を持つトリテルペン配膳体と定義されています。

構造的にはダンマラン型、オレアナン型に分かれ、ジオール系、トリオール系、オレアノール系の3つに分類されます。

ダンマラン型(四環式) オレアナン型(五環式)
ジオール系 Rb1、Rb2、Rc、Rd、Rb3、Rh2
トリオール系 Rg1、Re、Rg2、Rh1
オレアノール系 Ro

ジンセノサイドは30種類近くのものが知られるようになっていますが、主要なジンセノサイドがどのように身体に働きかけるのかは以下の通りになります。

ジンセノサイド 作用
Rb1
  • 鎮静作用
  • 抗ストレス作用
  • 血清蛋白合成促進
  • 脂肪分解抑制
Rg1
  • 疲労抑制
  • 学習力、記憶力強化
  • 血管拡張
Rg3
  • 抗癌作用
  • 抗血栓作用
Rh2
  • 強力な抗腫瘍作用
Re
  • 興奮作用
  • DNA、RNAの合成促進
CK(※)
  • 抗炎症作用
  • 肝機能維持
  • 抗アレルギー作用

 

※Rb1、Rh2が腸内細菌により生成された代謝産物。



 

どのように健康効果をもたらすか?

高麗人参には多様な健康効果に期待がありますが、主要な働きについてまとめます。

疲労抑制

主にRg1、Rg1、Reが働きかけ、ミトコンドリアのATPの産生を促し、乳酸の蓄積を抑えます。

自律神経を整え、コルチゾールの分泌を抑制します。

血管拡張

Rb3、Rb1、Rh2が主に関わります。

これらが一酸化窒素の産生を促進することで血管を拡張します。

血小板の凝集を抑えることで血栓症の発症を予防します。

血管拡張と血小板の凝集抑制により、更に血流改善が図れ、冷えの改善に期待があります。

血流が改善すれば、全身に酸素や栄養素を運搬しやすくなります。

免疫制御

Rb1、Rg1が主に関わり、NK細胞を活性化し、マクロファージの機能を向上させます。

抗炎症作用により、サイトカインを抑制します。

精神安定

Rb1による鎮静作用、Rg1による興奮作用のバランスが取れると、ストレス耐性を向上します。

メンタルを安定させるとともに、睡眠の質の向上を図ることに期待があります。

美肌効果

Rg3、Rh2、ポリアセチレンが主要となって働きかけます。

これらの抗酸化作用、抗炎症作用により、肌荒れ、老化予防に期待があります。

乳酸菌生成物質であるトリリノレインと併せ、Rg1、Rb1が働きかけると、コラーゲン生成が促進され、肌の保湿力がアップします。

生活習慣病予防

抗酸化作用により、血液中の中性脂肪、LDLコレステロールを酸化から守ります。

血栓拡張効果と併せ、脳梗塞、心筋梗塞等、血管の詰まりが起因する循環器系疾患の予防に期待があります。

Rb1、Rg3、CKが働きかけると、インスリン感受性が改善され、肝機能の改善、脂肪蓄積の抑制により、糖尿病、肥満、脂肪肝等、生活習慣病予防にも注目されています。

抗腫瘍作用

Rg3、Rh2、CKが働きかけることにより、癌細胞の増殖を抑制し、アポトーシスを誘導することが知られるようになっています。



 

禁忌事項

百草の王とも呼ばれる高麗人参は、ホルモンバランスの乱れをきたすことにより、睡眠障害の副作用を起こしていることが報告されています。

妊娠中はホルモンの影響を受けやすく、安全性が確立されていないため、摂り入れることは避けておきましょう。

 

まとめ

百草の王として、アダプトゲンハーブとして、心身共に安定を図ることに期待のある高齢人参ですが、その一方で副作用の報告がなされています。

摂り入れる時は適正量を守った上で、自身の健康づくりに役立てましょう。

 
栄養相談、サポート詳細
 

関連記事

最近の記事
  1. 1970年代生まれが何故特別な脳を持つようになったか?
  2. ジンセノサイドが興奮、鎮静をコントロールする「高麗人参」
  3. 失われた言葉と漢字