スーパー銭湯に行くと整体マッサージ同様に良く見かけるメニューですね。
アロマや整体、リフレクソロジーと、受者が横たわった状態で施術を受けますが、タイ古式マッサージは施者と受者がペアになり、全身を用いてストレッチかけたり、指圧をかけたりする方法で身体を整えます。
起源及び概念
タイ古式マッサージは2500年前が起源となります。
仏陀と交流を持っていた医師シヴァカ・ゴーマラハットが創始者とされています。
タイ古式マッサージはタイ伝統医学の理論の全てを受け継いでいるわけではありませんが、タイ伝統医学の理論はアーユルヴェーダにも共通すると言われます。
アーユルヴェーダの「人間が心身ともに健康的に生きていく学問であり、病気もしないで健康で、楽しく天寿を全うすることを目的とした医療体系」という概念の影響を受けているそうです。
その基本となっているものが「地球上のすべての生命は宇宙と同町していて、人間の心も体も宇宙一体であるとし、小宇宙である人間が宇宙との密接な関係によって健康を保ことが家族や地球、宇宙にとって大切である」です。
タイ伝統医学は「土、水、風、火」という四大元素の考えかたであり、中医学の陰陽五行論とは若干異なります。
この四大元素のバランスが崩れると身体に不調が現れ、これらのバランスを保つことによって健康で且つ良好な日々を過ごせると言います。
身体の各気管を四大元素に分けており、体の風の通り道を「セン」と呼んでいます。
この「セン」がエネルギーラインとなり、余計な風を排出して風の通りを良くすることによって全身のエネルギーを調整することによって自然治癒力を導き出すと言えるのでしょう。
マッサージについて
タイ古式マッサージの一番の特徴は「セン」という気の流れるラインを意識するというものです。
このラインにそってポーズを取りながらストレッチをかけ、ゆっくりほぐしながらリラクゼーション効果、関節可動域の向上、体のバランス調整、副交感神経優位にすることをもたらすというものです。
これらによって人が本来持っているホメオスタシスや免疫システムの改善の発現に至ることが考えられるでしょう。
但し、妊娠中の場合は施術することを控えた方が良いと言われます。
また、他の代替療法同様に医療行為ではない為、治療というよりは不調を整えるというものになります。