足の裏から健康をサポートするリフレクソロジー、足つぼ

リフレクソロジーをはじめとする足裏からアプローチするマッサージは足つぼマッサージだったり、各スクール独自の手法によるトリートメント方法と様々です。

全身のトリートメントは各部位にダイレクトにマッサージするのに対し、このような足裏療法はツボや反射区を刺激して施術を行います。

何故足裏からなのかと言いますと、足裏には沢山のツボがあり第二の心臓と呼ばれ、足裏を刺激することによって血行を促進したり、リラクゼーション効果をもたらします。

足つぼマッサージとリフレクソロジーはアプローチ方法がことなり、足つぼマッサージは中国の東洋医学がベースとなっており、リフレクソロジーは西洋を発症としています。





 

東洋の足つぼマッサージ

足つぼマッサージは東洋医学の経絡(けいらく)や経穴、陰陽五行論の概念に基づいたもので、経絡(けいらく)とは全身のエネルギーの経路と考えられています。

経絡及び陰陽論

この経絡(けいらく)の途中途中に経穴があり、それをツボと呼んでいます。このツボは足裏に集中し、不調を和らげるといったものとなります。

陰陽論とはあらゆるものには陰と陽があるというものです。陰陽論はマクロビオティックにも用いられていますが、東洋医学の陰陽論とマクロビオティックの陰陽論の捉え方は少しニュアンスが異なります。

陰陽論では上と下、昼と夜、男と女、夏と冬というように対照的な存在がそれぞれのバランスを図っているというものです。

そして陰が極まれば陰消陽長によって少しずつ陽に近づき、陰と陽がバランスが取れるスポットを経て陽に極まります。

そして陽消陰長によって陰に近づき始め、陰と腸のバランスが取れるスポットを経て陰に極まるという流れをとります。これを陰陽の消長均衡と呼びます。

例を挙げると、一年の季節に充てると分かりやすいと思いますが、陰と陽のバランスが取れているところを「お彼岸」、陽が極まった時が「夏至」、陰が極まった時が「冬至」という見方となります。

五行論

五行論とは木、火、土、金、水の5つの要素から自然界が成り立つという考えであり、この五行には相生、相克の関係があると言われています。

相生の関係

木→火 木をこすると火を起こす
火→土 火が燃えると灰と土が生じる
土→金 土中から金を発掘する
金→水 金属は表面に水を生じる
水→木 木は水によって成長する

相克の関係

木→土 木は土に根を張ることによって養分を吸収する
火→金 火は金属を溶かす
土→水 土は水を吸収し、せき止める
金→木 金属は木を伐り倒す
水→火 水は火を消す

五行論には五臓五腑の概念もあり、五臓とは肝、心、脾、肺、腎を言います。六腑とは胆、小腸、胃、大腸、膀胱を言い、表と裏及びの関係があります。

小腸
大腸
膀胱

そして五行論の5つのそれぞれの要素に属する臓器は全身裏表を通して経絡で繋がっているというものです。

その出発点が足の指に存在し、そこをピンポイントで刺激すると全身の血流を促し、バランスを整え、刺激した部分に関連するところの不調を改善に運ぶものとなっています。

このような療法を足のツボからアプローチするのが足つぼマッサージで、これが全身に対してツボ押しやマッサージを行うものが整体となります。

 

西洋のリフレクソロジー

リフレクソロジーの発症はエジプトと言われています。

その歴史は古く紀元前10000年以上前に遡るそうですが、その時代は足裏をマッサージするのが一般的でした。

これをアメリカの医師ウィリアム・フィッツジェラルドによって身体の中に10のエネルギーゾーンがあることを発見し、体系化したことによって現在のリフレクソロジーが誕生しました。

中国の足つぼマッサージがツボを点で捉えてアプローチするのに対し、リフレクソロジーは反射区を面でソフトに刺激して、該当する反射区の臓器の不調の改善を図ります。

そしてリラクゼーション効果をもたらし。全身の血行やリンパの流れを促すものとなります。

中国の足つぼマッサージはオイルを用いませんが、西洋リフレクソロジーはアロマトリートメント同様にアロマオイルを用いて施術を行います。

 

独自の手技も

この足裏療法には独自に考案されたものもあり、西洋のリフレクソロジーと東洋のリフレクソロジーを融合させたものや、「延ばす」「回す」「叩く」等運動生理学に基づいた手法を取り入れたものもあります。

 

注意点

足裏療法もアロマトリートメント同様に代替療法の為、完全な医療行為ではありません。

施術を受けたからといって病気が完全に治るものではありませんし、病名の診断や治療にも応じていませんのでそこは理解しましょう。

また、妊娠中の方、高齢者、小さなお子様、体調がすぐれない方がトリートメントを受けることを考えている場合は、主治医に相談することをお勧めします。

 
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