アロマセラピーは精油を用いてオイルマッサージによって皮膚から精油を取り込んだり、鼻から吸引することによって鼻細胞から大脳に伝えられた刺激によって、病気の予防や心身の健康、リラクゼーション効果をもたらすと言われます。
鼻から吸い込んだ精油の殆どは呼気として排出され、ほんのわずかが肺から血液を介して全身に巡らされます。
全身からアロマの効能を得るのであればオイルマッサージによって、精油を皮膚から取り込むこと方が効能を得られやすいと考えられます。
また、鼻から精油を取り込むことも出来る為、深いリラクゼーション効果に期待があります。
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リラクゼーションと触れ合い
アロマトリートメントを行う時には、一度オイルを手で温めてから身体に塗布します。
これは受者にとってオイルが冷たいという不快感を与えないために行われます。
温められたオイルをマッサージをするように擦りこみます。これだけでも結構身体が温まるのです。
マッサージの方法は店舗やスクールで習った手法によってそれぞれ異なりますが、主に「流す」「ほぐす」「刺激する」ことによって筋肉をほぐしたり、リンパを流したり、場合によってはツボを刺激します。
全身のトリートメントとなると腰部や背部のトリートメントは自分で行えない為、サロンで行う方法しかありませんが、人から受けるトリートメントは自然と気持ちが落ち着く…なんてことがよくあります。
これはセラピストの腕によっても様々ですが、上手なセラピスト程、このトリートメントは安心感をもたらします。
実は、これにはオキシトシンの分泌も関わっています。
オキシトシンの分泌を促進する一つの要素として「他者と振れ合う」ことがあります。この他者と触れ合うというのは「気の許せる相手と触れ合う」「ペットと触れ合う」というように、その相手は気を許した人のことを言います。
なので上司に無理矢理誘われた会社の飲み会での交流だったり、会議の場やその他ビジネス的な人付き合いはこれには該当しないのです。
アロマトリートメントにおいては施者が受者にリラクゼーション効果を与えることを意識してトリートメントを行っています。
これは暗黙の了解というのか、ノンバーバル的に受者が施者に対して安心感を感じます。トリートメントの最中に寝てしまう…なんてこともありますが、眠ってしまうということは安心感をもたらしているといっても間違いないでしょう。
このような触れ合い方がオキシトシンの分泌を促していることが考えられます。
アロマトリートメントによる自然治癒力
アロマセラピーによってNK細胞活性化、月経痛の改善、感染症予防、鼻炎の改善、自律神経を整える等、数々の改善事例が挙げられています。
日常生活を送っていると無意識にストレスにさらされることはよくあります。
このようなトリートメントによってストレスから解放され、自律神経を整え、様々な症状改善に繋がり、ヒトが本来持っているホメオスタシスや免疫システムの改善の発現に至ることが考えられるでしょう。
正しい食生活を
そして普段の食生活を正すことも大事です。
肉類やトランス型脂肪酸、砂糖を多く含む食品は血液をドロドロにしやすく、一方、野菜類、海藻類、きのこ類、魚介類、豆類及びオメガ3脂肪酸を始めとする健康的な油は血液をサラサラにします。
普段から血液をサラサラにする食事を心掛けると尚更トリートメント効果に期待があると言えるでしょう。
注意点
アロマセラピーは改善効果に期待のあるものですが、代替医療の一環であり、医療行為ではありません。
アロマセラピーは病名を診断したり病気を治療ことが目的ではないことを頭に入れておきましょう。
また、妊娠中の方、高齢者、小さなお子様、体調がすぐれない方がトリートメントを受けることを考えている場合は、主治医に相談しておきましょう。